2013年 07月 20日
Stay hungry, Stay foolish -スティーブ・ジョブズとアップルのイノベーション-
最近、このような事を考えました。
世界の変革には「イノベーション」が必要であると。
そもそも「イノベーション」とは・・・
物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。
一般には新しい技術の発明と誤解されているが、
それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、
社会的に大きな変化を齎す自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。
つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて、
新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。
(WIKIPEDIAより参照)
・・・うーむ、なるほど。
確かに、ビジネスにおいて「イノベーション」という言葉は、非常に重要であると思います。
この言葉を考察するにあたり、まず頭に浮かんだのはこの企業です。
APPLE
伝説の経営者、スティーブ・ジョブズ氏が創り上げたこの企業は、世界に革命を齎しました。
APPLEのイノベーションについては、様々な見解があると感じておりますが、
私個人が感じるAPPLEの革命は、
「無駄を削ぎ落とし、不可能と言われた他分野を統合、大衆性溢れる媒体で再現した」
事にあると思います。
APPLEイノベーションと言えば、MAC、IPOD、IPHONEがあると思います。
MACのイノベーションは、
iMAC 3G
それまでのマイクロソフトのビル・ゲイツ氏が展開していた、
ビジネス市場で圧倒的シェアを誇っていたWINDOWS PC市場とは一線を画し、
特に音楽やデザインを志すクリエイターから強力な支持を得て、
ポップなデザインとシンプルなインターフェース、独自性の強いソフトウェアの後押しを受け、
特定市場で独占的な人気を博し、現在は一般層からも多くの支持を獲得しています。
IPODのイノベーションは、
iPOD 3
それまでの音楽再生プレイヤーの主流であったアナログデバイス、
カセットプレイヤー、CDプレイヤー、MDプレイヤーといった携帯音楽端末市場に、
何とハードディスクを搭載して、何千曲・何万曲という膨大なライブラリを、
気軽に持ち運び楽しむ商品開発に成功した事にあると思います。
IPHONEのイノベーションは、
iPHONE4 WHITE
やはり「他分野の機能を1つに統合した利便性」にあると思います。
携帯電話、地図、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビ、ノートPC(PDA等のモバイル端末)、携帯ゲーム機器、ボイスレコーダーetc・・・。
本来は別々のハードウェアで持ち歩いていた、これらの機器を1つの端末に統合し、
かつ高いクオリティで再現した事が、IPHONEの世界的大成功に繋がっているのだと思います。
※写真は勝手ながら僕の好きなデザインの時代の製品です。
実際、10年前ぐらいの僕はバイクで外出する際、
「財布、ケータイ、鍵、地図、デジカメ、IPOD・・・」
と、念仏の様にブツブツ呟いていた気がします。
当然バッグは必需品でした。
それが現在は
「財布、鍵、IPHONE」
この3つに、そぎ落とされました。
基本的にはバッグを持たず、手ぶらです。
便利な世の中になりましたねー。
APPLEを追随する企業は数多くありますが、
やはりオリジネイターでありトップシェアという事実こそが、
APPLEのイノベーションと経営力を物語っているのだと思います。
(私自身は所謂アップル信者ではなく、個人的にはソニーが大好きなので、
ソニーにはもっと頑張ってほしいという気持ちもあるのですが)
このようなイノベーションこそが、ビジネスの世界に刺激と革命を齎し、
大きな成功と名誉を手に入れる事が出来るのだと思います。
そのような視点で考えてみれば、
世界にイノベーションを齎している企業や商品は、他にも沢山あります。
近年の自動車業界でいえば、トヨタのプリウスが、これにあたると思います。
日本の銀行/金融業界でいえば、立ち上げ当時の新生銀行が、これにあたるかもしれません。
インターネット業界で言えば、間違いなくグーグルでしょう。
流通/販売業界でいえば、アマゾンがこれに当たると思います。
音楽販売業界でいえば、ITUNES STOREやBEATPOATでしょうか。
服飾業界でいえば(業界イノベーションという定義上では)、
ユニクロやGUを展開するファーストリテイングが、これにあたると思います。
つまりこれらの企業や商品に共通するファクターこそが、
「イノベーションとは何か?」
と考える上で、非常に大事であると感じます。
少し掘り下げて、私自身が現在従事する飲食(ラーメン)業界のイノベーションでいえば、
豚骨ラーメンを大衆化させ全国に広めた
「一風堂」
つけ麺文化を全国に広めた
「東池袋大勝軒」
駅前型激安中華料理店として成功を収めた
「日高屋」
ファミリー型低価格チェーン店として展開を続ける
「幸楽苑」
セットメニューやアルコールで高客単価を実現した
「餃子の王将」
上記の様な事業規模の大きいラーメン企業、
また、所謂多店舗展開の企業とは全く異質な経営方針ながら、
強烈なクリエーションと熱狂的フリークの支持で全国展開を進める
「ラーメン二郎」
などが、ラーメン業界にイノベーションを齎したと思います。
そして独自の文化で進化を続ける、地方や都内近郊の有名個人ラーメン店。
これらの存在が、ビジネスとしてのラーメン業界を牽引しているのは、事実だと思います。
・・・見えてきました。つまり何が言いたいのかと言えば、
業界イノベーションを齎す企業や商品は、
既存業界の標準的価値基準や商品とは、
全く異なる価値や視点で開発されたものである
という事。そして更に大事なのは、
イノベーションを、常に競合を圧倒しながら維持する
これこそが、ビジネスとして成功する為に、最も重要なファクターであると思います。
2013年の今現在、カメラ付き携帯電話というものは、もはや当たり前です。
しかし、携帯電話にカメラが付いていなかった時代、
SHARPがドコモから発売したカメラ付き携帯電話は、革命的でした。
インターネットが無い時代、ポケベルやメールの機能と言うものは、革命的でした。
しかし今現在、ポケベルは姿を消し、メールは当たり前のコミュニケーションツールに変わりました。
現在では、SKYPEやLINEといった新たなツールが、既に定番化しています。
つまり・・・
革命は、時間と共に、常識に変わります。
イノベーションは強力なクリエーションや膨大な開発力を必要とし、
そこに投じるヒト・モノ・カネの投資は、計り知れないものがあります。
しかしそれらを維持・継続し、かつ業界トップシェアを維持し続ける事は、
更に困難な課題であり、長期的な戦略的事業計画を求められます。
なぜならば、そこに追随する業界他社を牽制し、常に圧倒し続ける必要があるからです。
2番手がオリジネイターを超えて業界トップを獲得する事は、珍しい話ではありません。
特に参入障害が高い業界であればある程、大手にノウハウを吸収されてしまう事が殆どです。
私が所属している飲食業、特にラーメン業界というものは、
参入障害が低いのでイノベーションの可能性を大きく秘めておりますが、
栄枯盛衰、世代交代が大変激しい業界なので、
3~5年サイクルで、大きく業界地図が変動します。
しかし、そこでトップシェアを獲得・維持し続ける事が出来る企業こそが、
真の意味で、業界イノベーションを実現した優良企業であるのだと思います。
イノベーションとは、要はシンプルな思考の切り替えなのだと思います。
不可能を可能にする、そのアイデアをどう拾い上げ、行動を実行するか。
その気付きを大事にしながら、セルフイメージを磨いていきたいと思います。
「Stay hungry, stay foolish.」
(ハングリーであれ。馬鹿であれ)
僕も後悔を残さない行動と選択を、積み重ねて行きたいと思います。
参院選全国比例区に出馬、三宅洋平の選挙フェスまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2137303390336449901
ではまた来月。