World Wide IPPUDO Revolution -博多一風堂 海外ラーメン革命-(力の源カンパニー・河原茂美の挑戦)

中目黒店 青柳です。

地元の仙台に帰省してきました。

今回は実家でゆっくりとして、自分であったり、家族であったり、

今後の人生について、色々と考える事が出来ました。

お墓参りも出来ました。

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あの震災を経て、今回帰省して改めて感じた事は

「仙台という街の魅力、家族の温かさ、健康のありがたさ」

です。

・・・親孝行するぞー。



話は変わりますが、ラーメン業界のTOPって一体誰なんでしょう?

TOPといっても経営者、評論家、店主、職人、関連企業・・・。

様々な見方はあると思いますが、こと「経営者」という部分に関しては、この方の名前を上げて異論は少ないと思います。

その御方とは・・・





「博多一風堂」 
力の源カンパニー 代表取締役
 

河原 成美 社長!!!

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プロフィール
■河原 成美(かわはら しげみ)■

1952年12月18日
福岡県生まれ。
1976年
大学を卒業後、量販店勤務、コック見習などを経て独立。
1979年
レストランバー「AFTER THE RAIN」を開業。
1985年
ラーメン店「博多一風堂」を開店し、その翌日に力の源カンパニー設立。
1997年
TVチャンピオン・ラーメン職人選手権で優勝後3冠達成の殿堂入りを果たし、
2005年
TBS系史上最大のラーメン王座決定戦で初代麺王に輝く。
数々のプロデュース業を行い「博多一風堂」35店舗、「五行」5店舗、「行集談四郎商店」、「DAMES de FRANCE」等を経営。
2008年
「IPPUDO NY」をOPEN。
「ミシュランガイド2009NY版」、「ザガット2009NY版」に掲載され、
NYに一大ジャパニーズラーメンブームを巻き起こす。
2009年
海外2号店をシンガポール・オーチャードストリートのマンダリンギャラリーへ出店。
2010年
一風堂初の味噌専門店「一風堂.miso」を東京・代々木にオープン。
また、和太鼓エンターテイメント集団「TAO」とのコラボ店舗「IPPUDO TAO」を、
福岡・東京・シンガ ポールへ出店。
創業当時の白丸を再現したメニューを提供する「一風堂 SHIROMARU-BASE」を東京と名古屋に出店。
そして、創業満25年の日である10月16日に大名本店を「博多 一風堂 総本店」として リニューアル。
「2010-2011東京 ラーメン オブ ザ イヤー大賞(TRY大賞)」総合1位を受賞。
2011年
海外4号店となる「IPPUDO SEOUL」を韓国・ソウルにオープン。
そして、香港に 「IPPUDO HK」をオープン。
JRの駅近、駅構内物件を中心とした「TOKYO TONKOTSU BASE」など、
現在も精力的に新店舗/新業態を展開。
2012年
台湾に「乾杯 一風堂TW(台湾)」をオープン

■著書■
一風堂ドラゴンに挑む!
(経済界2007/01出版)
一風堂五輪書
(致知出版社2004/03出版)
一風堂の秘密
(経済界 2001/12出版)
博多一風堂・河原成美が選ぶ
うまかラーメン115軒
(角川書店2001/10出版)

フードスタジアム 河原成美社長インタビュー記事 
http://tokai.food-stadium.com/interview/000130.html



河原社長は弊社代表取締役 中村清彦も度々その名前を挙げ、賞賛しています。

僕個人としても、味、商品力、人間力、経営論、店舗展開やビジネス構想など、
さまざまな面において河原社長は日本のラーメン文化を代表する方だと感じます。

僕が河原社長に対して、特に尊敬の念を抱くのが、その仕事に対する真剣な姿勢。

以前、弊社中目黒店のアルバイトに一風堂出身のスタッフがいたのですが、
そのスタッフが働いていた店舗のオープン日、河原社長は現場に入り、
朝礼で店舗のスタッフに激をとばした後、
12時間休憩無しで洗い場に入りながら、店舗運営をコントロールしていたそうです。
その姿勢に感動し、そのスタッフは力の源カンパニー、河原イズムに大きく心を揺り動かされたと言っていました。

これをパフォーマンスと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、
僕は経営者にとってパフォーマンスと言うのは、非常に重要なエレメントであると思います。



そして僕が「経営者」として、河原社長が圧倒的に抜きんでていると思うのが、その「攻めの姿勢」。

一風堂は周知の通り、海外(ニューヨーク、シンガポール、ソウル、香港)へ精力的に出店し、
特にニューヨークやシンガポールでは(ラーメン店としては異例の)ミシュランにも掲載され、
現地にジャパニーズラーメンの一大ムーブメントを巻き起こしています。
(一風堂NYは現在でも、月間売上3000万~4000万をキープ(!)しているそうです)

(僕が以前書いた一風堂NY関連ネタは↓)
飲食モラトリアム2010
http://mitsuyado.exblog.jp/13295819/
(ちなみにこの時に書いた中村屋吉祥寺店は2012年クローズ。吉祥寺ラーメン戦争の厳しさを痛感します)

香港の出店に際しては、現地最大手外食企業「マキシムグループ」
(回転寿司の「元気寿司」や「スターバックスコーヒー」などを展開する企業)
と合弁会社を設立、これを足掛かりとして今後中国本土への再進出や、マカオ(大変そう・・・)での出店を予定しているそうです。
(中国は2004年に進出したものの、共同出資した現地企業に模倣店を作られ、2007年に一度撤退しています)

ちなみに海外はニューヨークとシンガポールが直営店、韓国がライセンス供与、香港が合弁会社だそうです。



その一風堂が、2012年5月に、新たに海外出店を果たしました。

その名も・・・

「乾杯 一風堂
TW(台湾)」!!!


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乾杯グループ 公式HP
http://www.kanpai.com.tw/index.htm

台湾は2007年にグロービートジャパンが「らあめん花月」を出店したのをきっかけに、
Foodex Group「屯ちん」、株式会社アブ・アウト「山頭火」などが出店していますが、
まだそれほど「日本のラーメン」が開拓された市場では無い印象を受けます。

僕が一風堂台湾成功の鍵を握っていると思うのは、提携している乾杯グループ。

この乾杯グループ、台湾で15店ほどの焼肉店を展開し、そのどれもが繁盛店という成長株の企業で、
社員教育を重視し、将来的な海外展開を視野に入れている企業だそうです。

ちなみに経営者は父親を日本国籍、母親を台湾国籍に持つ、日本と台湾のハーフの方のようです。
ちょっと調べてみました。

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乾杯股份有限公司 平出荘司社長プロフィール
1974年2月8日 東京都町田市生まれ。
台湾輔仁大学哲学学科卒業。
日本人の父と台湾人の母の間に生まれる。4人兄弟の末っ子。
日本の高校を卒業後台湾へ語学留学。
母親から紹介されたホルモン焼きチェーン店の日本人社長とジョイントベンチャーで、台北でホルモン焼き店をオープンさせ、その現場を取り仕切る。
その後、1999年に別の日本人社長の焼肉店の譲渡を受ける形で独立。
「乾杯」1号店をオープン。瞬く間に超人気店へと成長させる。
2009年より中和にセントラルキッチンと本部を設置し、本格的多店舗体制へ。
2010年は4店舗出店し、現在12店舗。台湾における焼肉居酒屋の地位を不動にしている。

・・・その乾杯グループ経営者、平出(ひらいで)荘司社長のインタビュー記事を、頑張って見つけました。

日系企業経営者倶楽部 LINKBIZ
乾杯股份有限公司 平出荘司代表取締役 インタビュー

http://www.linkbiz.tw/index.php?option=com_content&view=article&id=83&Itemid=64
(高校時代、バブル絶頂期の渋谷のちとせ会館にあった居酒屋「村さ来」の本店でアルバイトしていた経験が原動力になっているそうです。はー・・・。)



一風堂はこれまで海外出店にあたり、「IPUUDO NY」「IPPUUDO SINGPORE」といったように地名を冠してきましたが、
今回は屋号を「乾杯 一風堂」とし、出資元は合弁会社「乾杯一風堂カンパニー」としています。
(資本金1億6千万円、出資比率は一風堂が49.9%、乾杯が50.1%。董事長兼総経理には、乾杯の平出(ひらいで)荘司社長)

一風堂は2004年に中国の企業と合同出資で中国に進出し、
一度「痛い目」に遭っています。

その部分で今回合弁会社を設立するにあたり、
どれだけこの乾杯グループと強靭な信頼関係が構築できるのかという点と、
現地を生き抜いてきた、台湾に強い企業の経営ノウハウを、
一風堂の経営システムに組み込めるのかと言う所がポイントになると思います。

台湾は日本と違って「一人で食事をする」という習慣が殆ど無いそうなので、
これまでに出店している日本のラーメン店とは違った視点、
つまりラーメンダイニング的にお酒やおつまみを楽しみながら食事できる環境は、
新たなカルチャーやビジネスチャンスを、生み出す可能性があると思います。

あとは、こってりとした豚骨ラーメンのような文化が少ない台湾の食文化に、
どれだけ日本のラーメン、博多一風堂イズムを浸透させる事が出来るかが、
僕個人としては非常に楽しみです。
(実際NYではそれを成功させています。凄い。。)



アジア圏に広がる「ジャパニーズラーメン」ブーム、

アジアの急速な経済成長に伴い、これからますます加速しそうです。

力の源カンパニー、河原茂美社長の今後の動向、ますます目が離せませんねー。



ちなみに国内の一風堂でも、現在こんな斬新な販促戦略を打ち出しています。

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○○周年で替玉10円(店舗限定)

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店舗限定、朝ラーメン(ちなみに明大前は学生街として有名)

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ハッピーアワーでドリンク特別価格(店舗限定。客層の年齢が高い都心駅前店中心)

それ以外にも、暖簾分け店の店主が考えたメニューで総選挙を行い、優勝メニューを期間限定販売するなど、時代の潮流をうまく組み取った販売戦略を続けています。

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一風堂暖簾分け店舗、五反田店の高木店長による『ベジ彩麺』

いやー、この戦略的マーケティングビジネス、ホント頭が下がります・・・。

ではまた来月。
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by mitsuyado | 2012-07-17 19:19 | aoyagi