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オバちゃんの思い出の着物

中目黒店の堀井です。

お休みの日だというのに、今何故か中目黒にいます。

ウィンドウショッピングをしようと渋谷まで足を延ばし、気が付いたら東横線に乗っていました。

定期券、恐るべし…


渋谷の街は、相変わらず若者の街。

それでも、そこここに和服や和装小物の店が見られます。

6月は単衣の季節ですね。

店頭には早々と、絽の着物や紗の帯が並べられ、夏が近いのだなぁ…と実感させられます。

久しぶりに桐の箪笥を開けて、和服に袖を通してみたくなりました。

浴衣も良いけれど、絽の着物の方が、長襦袢の半襟でオシャレを楽しめるので、私は好きです。

今ではただの『箪笥の肥やし』になってしまった着物たち…。

お天気の良い日に、虫干しでもしてみようかと思います。


そういえば…昔、大切な着物を失ってしまったことがあります。

現在の家を買う前に、すぐ近くのマンションに住んでいた頃の話です。


当時衣類のクリーニングは、マンションの管理人さんがまとめて業者に出してくれていたのですが…

『預かった着物に、タバコの焦げ穴がたくさんあって、

クリーニングによって穴が大きくなってしまう恐れがあります』

と、業者から連絡があったのです。

私はタバコは吸いませんし、着物を預ける際に、マンションの管理人さんとチェックしてあるので、

穴などあいてなかったことは明らかです。

その事を告げ、何とか修繕してくれるよう、頼みました。

しかし、細かい焦げ穴が広範囲に渡っているらしく、修繕は不可能だとの事でした。


そこで、当然の事ながら、補償の話になりました。

まず聞かれたのが、『いつ購入したのか、そして、何回着用したのか』でした。

『10年ほど前に購入し、3回着ました』と正直に答えると、

『クリーニング規定によりますと、買って10年経っているなら、価値は購入価格の10分の1です。』

と淡々と言われ、購入価格の10分の1の13000円を弁済するとのことでした。


私は、何だか納得のいかないまま、この話を了承してしまったのですが、夫は黙っていませんでした。

『そんなお金で同じ価値の着物が買えるわけないだろう!』

夫が激怒するのは当然のこと…

実はこの着物は、紋付の正絹色無地で、結婚したばかりの頃、指輪が嫌いな私に、

指輪の代わりとして、夫がプレゼントしてくれた物なのです。

こんな事になってしまって、1番残念だったのは夫だと思います。


夫と業者の壮絶な論争の結果、やっとのことで、

購入価格の13万円を全部補償してもらうという結論に至りました。


厄介だったのは、その後です。

『補償します』と約束してもらってから数ヶ月、

待てど暮らせど、クリーニング業者からの連絡が無いのです。

焦れた夫が業者に電話で尋ねると、

『どうやら穴は、着物をトラックで工場へ運ぶ際に、ドライバーのタバコの灰が落ちたらしい』とのこと。

だから補償は、運送会社がすべきなので、現在両者で話し合っているところだと言うのです。

『もう少し待ってほしい』と言われ、今しばらく待つことにしました。


しかしまたしても、一向に連絡が来ません。

仕方が無いので、またこちらから連絡すると、

『そんな何ヶ月も前の事を今さら…』みたいな対応をされました。

ついには、夫が『裁判を起こす』とまで言ったため、ようやく、

クリーニング業者と運送業者から65000円ずつ、合計13万円を受け取ることが出来ました。


後味の悪い出来事でした。


思い出の着物にケチが付いてしまったばかりでなく、

証拠物件としてクリーニング業者に押収されてしまったため、

この着物が私の手元に戻ってくることは、ついに、ありませんでした。


こんな取りとめの無い事を思い出しながら、中目黒店に着くと、なんと私以外にも、

お休みの日に店に来た社員が2人・・・(笑)

たまにはつけめん以外の物を食べようと、3人で2階の『大戸屋』へ行きました。

チキンカツレツ・・・サクサクしていて、なかなかハオツーでした。

野菜嫌いの私としては、キャベツよりもモヤシの方がベターですね。(モヤシも野菜ですが・・・?)

デザートもしっかりいただき、満足満足。


プライベートタイムのはずなのに、なぜか3人の話題は、

『中目黒店を良い店にするためには・・・云々』

他に話す事は無いのでしょうかね~(笑)


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by mitsuyado | 2010-06-09 23:39 | other