2010年 03月 11日
オバちゃん流すき焼き
家出していた娘から、突然電話がかかって来ました。
何事も無かったようなケロッとした声で、
『今から帰るね~』
一ヶ月半もの間、こちらはどれだけ心配したことか…。
それでも
『何が食べたい?』
と聞いてしまうのは、母親の性(サガ)でしょうか…。
『すき焼き!』
明るい声が返って来ました。
この声に弱いのです。
早速、買い物買い物。
白菜、椎茸、白滝、焼き豆腐、榎茸…
忘れてならない、牛肉さん!
娘の嫌いな、長ネギと春菊は、入れません。^^;
牛肉をジュージューさせた後、タレを入れて…
他の具材を入れた後、最後に白滝を、牛肉から1番離れた所に入れます。
何だか、食卓の囲み方に似てますね。
下の娘と父親は、いつも白滝と牛肉の位置です。(笑)
そろそろ食べ頃~
というタイミングで、娘が帰って来ました。
心なしか、少し痩せたように見えます。
アルバイトの初日だったらしく、やや興奮気味でした。
『え~?何でシモフリじゃないの~?』
と、相変わらずのワガママぶり…。
贅沢言ってないで、早く食べなさい!
『最初の牛肉が1番美味しいんだよね、ジュージューしてるから。』
卵を掻き混ぜながら、娘が言いました。
あぁ確かに、後から入れる牛肉は、タレでグツグツ煮るだけだな~と、
何となくの新発見でした。
食事の後は、テレビを観ながら、大好きな『嵐』と一緒に歌っていました。
一件落着です。
明太子のような辛口娘ですが、とろろ山芋の母の愛情で、
まろやかな性格になってもらいたいものです。
近いうちに、川越店で『桜つけめん』を食べさせてあげたいなと思ってしまう、
どこまでもおめでたい母親なのでした。
