2010年 02月 11日
オバちゃんの涙
高校一年生の下の娘が、夫と喧嘩して家を飛び出してから、はや3週間が経ちました。
玄関のドアが開く度に、『ママ、お腹空いた!』という声が聞こえて来そうで、
つい肩を震わせてしまいます。
今夜は、『帰っておいで。』の願掛けも兼ねて、
彼女の好きな『ザーサイのスープ』でも作ってみましょうか・・・
豚肉の細切りを軽く炒めて、沸騰したお湯の中へ・・・
灰汁を取り除いて、そこに細かく刻んだザーサイを入れ・・・
30分ほど弱火でコトコトさせたら、最後に胡瓜の千切りを入れ・・・
塩と胡椒で味を調えたら、出来上がり。
なんて簡単なんでしょう。(笑)
私の母は、『焼き豆腐』も入れていたのですが、
スープの色が濁るので、私はあまり入れたくありません。
『お豆腐は身体にいいのよ。』が、母の口癖でした。
そういえば、こんな私自身も、父親が嫌で家を出たのでした。
その時の母の泣き顔が、脳裏に甦ります。
胃袋を半分捥がれるような・・・
食道をギュッと締め付けられるような・・・
こんな思いを、私も、母にさせていたのですね。
今さらだけど、ごめんなさい。
このスープに、涙を一滴垂らしたら、
切ない母の思いが娘に届くでしょうか・・・
